本書はアドラーの思想を知ることを目的としているようです。
本書にはアドラー心理学がどうすれば人は幸せに生きることができるかという問いに対して、シンプルかつ具体的な答えを提示していると書かれていました。
幸せに生きるために学びになったことをまとめてみました。
少しでも参考になれば幸いです。
自分のことが嫌いな人とは
自分のことが嫌いな人は、他者から嫌われ、対人関係の中で傷つくことを恐れている人のこと。そのような目的は、他社との関係の中で傷つかないこと。
目的を達成するために自分の短所を見つけて自分のことを嫌いになり、対人関係に踏み出さない人になる。また自分の短所が他人に拒絶された時の言い訳になる。
自分のことを嫌いにならないために
- 対人関係は傷つくものだと思っておく
- 劣等感は「客観的な」事実ではなく、「主観的な解釈」だと知っておく
- 劣等感を努力や成長の促進剤とする
- 他者と比較した劣等感ではなく、理想の自分と比較した劣等感を持つ
他者の課題を切り捨てる
アドラー心理学では他人からの承認を求めることを否定しているそうです。他人からの承認を求めている人は他人の人生を生きることになると書いてありました。
他人の人生を生きないために
- 他者の期待を見たすために生きているのではないと知る
- 自分の課題と他者の課題を分離させる
- 他者の課題には踏み込まない
- 自分の信じる最善の道を選ぶ
- 自分の生き方を貫きたいなら、承認されないかもしれないコストを払う
アドラー心理学的にいうと、他人の人生を生きるために自分を嫌いになっているという手段をと言えるかもしれませんね。
対人関係のゴールは「共同体感覚」
対人関係のせいで人を嫌いになっているとしたらどうすればよいのでしょうか?
本書では、対人関係のゴールは「共同体感覚」だと書いてあります。
ということは共同体感覚をもつことができれば、対人関係がうまくいき、自分を嫌いにならなくてすむのかもしれませんね。
共同体感覚とは「他者を仲間だとみなし、そこに自分の居場所があると感じられること」であり、共同体感覚が幸福なる対人関係のあり方を考える最も重要な指標だそうです。正直これだけ聞いてもピンとこないので、対人関係においてとるべき行動をまとめてみました。
対人関係でとるべき行動
- 何かを与えることで、自らの居場所を作る
- 全ての人と対等な関係と思って接する
- 劣等感も上下関係から生まれる
- 他者のことを評価するのではなく、感謝や尊敬の言葉を使う
- 目上の人は、敬いつつも意識の上では対等接する
- 主張するときは堂々と主張する
私も小さい頃から野球をやってきたのですが、上下関係にはすごく悩んでいました。しかし、本書にあった「全ての人と対等」という言葉をみて、自分は上下の関係で人と接していたのかもしれないと気付かされました。今は「縦」ではなく、「横」の関係の意識を持って接するようになってからは少し楽になったように思います。
最後に
嫌われる勇気を呼んでみて、「自分のことが嫌い」をトピックにまとめてみました。私も自分のことが嫌いだと思うことがよくあります。今回この本を読むことで、自分のことが嫌いな理由を知り少し気が楽になったなと思います。もし対人関係に悩みや興味がある人はぜひ一度手にとってみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
他にも本のまとめや感想などを書いているので読んでいただけるととても嬉しいです!